2019/02/10
2019/02/10 土曜日
午前5時半起床。今日は寒波の影響で雪との予報だったのだけど、カーテンをすこし持ち上げて外を覗いてみると、雨のような雪ような微妙な天気。くもった窓ガラス越しに外を見ると雨のようでもあるし、雪のようでもある。
きちんと確認するのもおっくうなので「雨のような雪のような天気」ということで納得し、エミール・クストリッツァの「ライフ・イズ・ミラクル」の続きをパソコンで見る(昨夜映画を見ている途中で急に眠くなったので、一時停止して急いで布団に入って寝たのだった)。
昨日のうちにスーパーで買っておいた野菜のサンドイッチを食べつつビールを飲みながら、という優雅な(あるいは極めてだらしない)スタイルで。
最近家でDVDを見ている途中、ちょこちょこ一時停止してお酒を取りに行ったり、おつまみを作ったりしているのだけど、映画の途中で一時停止してなにか別のことをすることになんとなく罪悪感がある。映画館で映画を見ている途中でトイレに行くときのあのちょっとした罪悪感のようなものが。
まあ、それはそれとして。
お酒飲んだりサンドイッチ食べながら見た「ライフ・イズ・ミラクル」、映画の始まりからずっと祝祭的な雰囲気が溢れていて、空に向かって銃をバンバン打つシーンも、お酒飲んでベロベロになるシーンも見ていて本当に楽しく、音楽も最高だった。絶望するロバもかわいい。
(お酒を飲んでいたこともあり)だんだん楽しくなってきて、続けて同じクストリッツァの「黒猫 白猫」を見る。ウィスキーをちょっとグラスに注ぎ、卵を茹でてむしゃむしゃ食べながら見た。これも冒頭から最高。映画が終わるまで、ずっと最高。俳優陣もみんな素晴らしい。エネルギー満載の樽がぐるぐる回ってぶつかり合って、そこら中に熱気をばら撒いているかのような映画だ。恋と音楽、金と犯罪、マフィアとチンピラ、そうした俗っぽい主題が、さんざんぶつかり合った末、最後にとつぜん聖なるものが顕現する。死者は蘇り、友人と盃を交わす。悪党は肥溜めに落ち、そして友情が生まれる。
映画の途中で一時停止して、踊りながらキッチンに向かい、もう一杯グラスにウィスキーを注ぎ、踊りながら映画に戻った。
よい土曜日。